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【インディーズ】ケツメイシのデビューシングル「こっちおいで」を解説

シングル
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✓デビュー当時ってどんな感じ?
✓デビューしたきっかけを知りたい
✓「こっちおいで」ってどんな曲?

こういった方に向けて、書いていきます。

「こっちおいで」という曲は、ケツメイシにとっても大切な曲なんです。

単なるヒット曲というだけでなく、彼らの音楽スタイルやファンとの関係性を形作った、いわば原点とも言える一曲です。

今でこそ、ケツメイシ臭プンプンで良い曲なのですが、ケツメイシファン以外でこれから初めて聴く方があれば「そこまでいい曲か…?」と思われるかもしれません。

今回はそういった点も踏まえて、デビュー当時のケツメイシの様子やこの曲が生まれた背景など、きっと初めて聞く話があると思いますので、ご覧になっていただけると嬉しいです。

デビューのきっかけ

1999年12月15日、ケツメイシは「こっちおいで」でインディーズ・デビューを果たします。

現在は大規模な会場でライブを行う人気アーティストですが、その出発点は小さなライブハウスでの活動でした。

当初、彼らは「ゴリゴリ」のヒップホップスタイルを追求していましたが、ライブの盛り上がりに課題を感じていました。

当時を振り返った際に、大蔵さんは「自己満足のライブから、観客を惹きつけることへとシフトしていった」と言っており

Ryoさんも「短い持ち時間のライブで結果を出さないと、次の仕事につながらない」という切実な思いがあったと語っています。

また、ライブハウスの遠く端っこで、遠慮がちに観ていたお客さんに対して「もっとこっちに、近くに寄って来て聴いてほしい」と感じたそうです。

こうした経験から生まれた曲が「こっちおいで」というシングルでインディーズ・デビューすることとなります。

この「こっちおいで」のデビューが、今後のケツメイシの音楽スタイルを大きく変える転換点となりました。

メンバーの一人は「ラップの曲で、サビの部分が歌えるメロディーになってる曲なんていうのはあり得ない、とかって雑誌でも書かれてた」と当時を振り返っています。

しかし、「ライブのお客さんの反応は盛り上がって楽しそうだった」という言葉からも、メンバーの挑戦が成功していたことがうかがえます。

ケツメイシの根底にある思いは、「その夜ライブで楽しかったり、曲を聴いていい気分になれたり、より多くの人たちに聴いてもらいたい」というものでした。

このような姿勢が、ケツメイシ音楽の聴きやすくライブで盛り上がる楽曲制作にもつながったんですね。

「こっちおいで」の概要

【タイトル】こっちおいで
【リリース】1999/12/15
【売上枚数】4000枚

クラブ活動で経験を積んだケツメイシが1999年にリリースしたデビューシングル。

2004年にメジャーから再発されていますが、インディーズ版を持っている方は少ないかもしれません。

また、売上枚数が合計で4000枚となっていますが、当時1999年にプレスできたのは、たったの440枚。

「こっちおいで」は、埼玉県朝霞市の六畳一間の公団住宅で制作されたそうです。

『ケツノポリス2』というアルバムに収録されている「ケツメの作り方」は、この曲ができるまでのエピソードが歌詞になっています。

基本的にケツメイシの曲のサビはRYOJIさんが歌っており、今回の「こっちおいで」のサビもRYOJIさんが歌われています。

当時のケツメイシが「こっちおいで」を歌っている映像がYouTubeにあるのでご紹介します。

こちらの動画にあるコメントによると、
どうやらこちらの映像は、当時NHKで放送されていたものらしいですね。

おそらく2000年の映像だと思います。

また、こちらの「こっちおいで」という曲は、2000年8月のTOYOTA『Gazoo.com』CMにも起用され、メンバー全員が出演したことで全国的な注目を集めました。

L/S

続いてカップリング曲です。
おそらくケツメイシファンでも知っている人は少ない曲かと思います。

L/S…読み方は「ラブ・ソング」みたいです。

A面の「こっちおいで」とはうって変わり、落ち着いた都会的なトラックが印象的な切ない恋愛ソングとなっています。

アルバムなどでの再録は一切ないため、このシングルでしか聴けない貴重な一曲です。

個人的にはあまり印象に残る曲ではないですが、ファンの方やケツメイシの音楽がどのように変化していったのか興味がある人にはおすすめの曲です。

ケツメイシ公式がYouTubeに曲を上げているので、気になった方は聴いてみてください。

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